甲子園大改修

聖地に誕生!甲子園砂かぶり席
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20051031&a=20051031-00000006-dal-spo
2005年10月31日(月) 10時55分 デイリースポーツ

 06年に着工する阪神甲子園球場兵庫県西宮市)のリニューアル計画の全容が30日、デイリースポーツの取材で明らかになった。アルプス席まで覆う本紙既報の「大銀傘」のほか、ネット裏に砂かぶり席、最上段には部屋付きバルコニー席を設置。バリアフリーの観点から座席間隔も拡大されるなど快適性向上にも細心の工夫が凝らされている。近日中に阪神電鉄本社から正式発表される。
 外装の落ち着いた雰囲気を保持し、内部構造と観客席は世界最高水準の豪華さ―。「クラシック&モダン」を基本コンセプトに進められてきた甲子園リニューアル計画の全容が、間もなく姿を現す。
 目玉は何と言っても「砂かぶり席」だ。一塁側から三塁側ベンチにかけてのフェンスを従来より2〜3メートルグラウンド側へ拡充し、その部分に新たな観戦シートを設置。グラウンドレベルより数十センチ掘り込まれる形となっており、試合の臨場感を「ベンチの目線」で体感できる設計という。
 ネット裏スタンドの最上部には、部屋付きバルコニー席が数室設けられる予定だ。高級リゾートホテルを思わせる室内からグラウンドが一望できる。「リニューアルに合わせてこれまでの甲子園にはなかった高級感も組み込みたかった」(本社関係者)という狙いが、このVIPルームに込められている。
 既存の内外野席も通路の数を増やし、座席の前後スペースをワイド化するなどバリアフリー化に努める。障害者、介護者用の席も十分に確保される。
 グラウンド部分の改造では、スタンドがせり出した関係でファウルゾーンはこれまでより狭くなり、選手と観客の距離を近くする傾向にある最近のメジャー球場に則したリニューアルとなる。内野天然芝化も検討されてているが、コンディション維持が難しく今回は見送られるもようだ。
 現在の銀傘に代わり、構造柱のない新デザインの「大銀傘」をアルプススタンド付近まで延長して設置する。関係者によると新・旧銀傘の撤去―設置工期に間隔があり、完成までの一時期はシーズン中に「銀傘のない甲子園」が出現する可能性もあるという。
 来年春に着工し、外装工事はシーズン中、内装工事は10月から3月までの間に集中的に行われる。そのため06年から09年の間に阪神がリーグ優勝した場合、甲子園球場での日本シリーズ開催が不可能となり、その場合の代替球場として大阪ドームなどが候補に挙がりそうだ。
 竣工予定は2010年の開幕前。「砂かぶり席」を目玉とし、ツタ絡まるクラシックな外装で再びよみがえる新・甲子園―。常勝猛虎にふさわしい夢のボールパークの完成が待ち遠しい。

だそうな。甲子園で日本シリーズできないなんて!!